原理tueeeおすすめ度A オーバーロード
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《以下、オーバロードの紹介》
俺tueee原理おすすめ度A(アニメ含む書籍版9巻までならS-)
tueee(sugee)度 =量とても多い・質極めて高い
- 形態:web小説(小説家になろう) 書籍 コミック アニメ
- あらすじ:MMORPGのギルドマスターを務めていた主人公。気が付くと、なぜかそのゲームそっくりの異世界に飛ばされていた。さらに驚くことに、本来プログラムだったはずの部下のNPC達が意思を持ち、当然のように自分を主人と認めているのだった……
- 主人公:【極悪サイド】自らのギルドを異常なまでに愛し、それを守るためならば世界をも滅ぼそうとする骸骨(心身共に人間でなくなってしまった) 異世界の基準で強大な力を持つ
- ヒロイン:女部下の一部がゲーム時代の設定をそのまま引き継ぎ、主人公を熱烈に愛している
- 現在の分量:web小説140万文字(更新停止) 書籍版11巻(更新中) コミック6巻(更新中) アニメ13話
- 文章:非常に読みやすい
- キャラクターの行動原理:敵味方の描写がそれぞれ非常に丁寧ではっきりしているが、あまりに丁寧すぎて(主人公が)脇役病ともいえる
プラスポイント
〇異世界において、主人公(とその勢力)は現時点(書籍11巻まで)で最強であり、現地人とは全く次元が異なる強さである。ただし、主人公は理論値上の『最強』ではなく、元NPCの部下達の中には主人公よりも高いステータスを持つ者もいる。これを踏まえると、将来的に主人公よりも単体能力が高い敵キャラクターが登場する可能性は十分にある
〇主人公サイドがほぼ全員人外であり、またギルドに対する異常な愛と忠誠を持っているために、主人公に敵対する者(しそうな者)へ容赦なく攻撃を加える
〇主人公、あるいはその部下の無双シーンが非常に多い
〇主人公と部下達の一人一人が異世界基準で災厄レベルに強く、またギルドとしても所有するアイテム・武器・防具・宝物が膨大であるので、総戦力は測り知れないほど高い。現時点で異世界で敵になりそうな相手は皆無である
〇最新刊まで負けなし(11巻まで確認)。ただし雲行きは怪しい
〇世界観がしっかりしており、壮大である。また、味方キャラだけでなく敵勢力や中立キャラまで、それぞれの登場人物を詳しく描いている
〇部下たちへの外面だけは威厳があってカッコいい
マイナス・好みが分かれそうなポイント
×主人公は実は気が小さく、ギルドへの尋常ならざる執着から「威厳ある理想の主人」を演じているので、いずれ露見しそう
×最も残念な点は、上記の通りいわゆる「勘違いモノ」であり、主人公はあまり賢くないし、ヘタレである。結局のところ本作も、『普通でヘタレな俺が、実はバトル最強で俺TUEEEEE』という死ぬほどよくある主人公最強モノになってしまっている。
→(補足)当サイトでは何度も述べていることだが、主人公の外側(肉体)が最強な作品は腐るほど多くある。一方、中身(メンタルや風格など)も伴っている主人公は片手で数えられる程度しかいない。本作も、全体としてクオリティーは高いのだが、この「ヘタレテンプレ」をそのまま踏襲してしまっているため、俺tueee原理主義的には「惜しい作品」という評価が多い
×主人公以外の異世界転移勢力(下手をすると主人公より単体能力が高い者達)の存在が仄めかされている。ただし主人公勢は数の面でも所有物の面でも圧倒的なので、総力としては負けなさそう
×主人公が極悪サイドなので、平気で虐殺などを行う。この点は好き嫌いが強く分かれそう
×多くの部下達が主人公以外の辞めていったギルドメンバーによって作られたNPCであり、有事の際は主人公よりも本当の自分の製作者の命令の方が優先されると発言?
×10巻前後から矛盾が生じそうな行動が増え、勘違いコメディー要素も増えた。web小説と書籍版では大きく話が変更されているが、web時代に「学園編」なる章があったらしいことを考えると……(学園編はなろう作者の多くがネタ切れの際に突入する定番のネタである)
×ヒロインからの過剰な求愛行動に対して、純情な主人公はテンプレ反応をする(照れて挙動不審になる等)。このあたりに関しても、「よくある主人公最強モノ」の域を出ていないのが残念。
管理人からのひとこと
本作「オーバーロード」はキャラクターやストーリーが魅力的で、非常にオススメな作品のひとつです。管理人もアニメは視聴済み、かつ全巻持ってます。ただし「俺tueee原理主義」という観点からだと、本作は上に挙げたようなマイナスポイントが多く、どちらかというと「よくあるタイプの俺tueee・主人公最強モノ」に近いです。その意味で、原理オススメ度はAにとどまっています。
ちなみに、本作は「最強モノ」ではなく「力だけは主人公最強だけど現地人のほうが賢く優秀」というコンセプトで書いているとの作者コメントが2011年にあったらしいです。原文が見つからなかったので真偽不明ですが、主人公の駄目さ加減からするとあながち間違いではないかもしれません。また、『アインズは今後3回ほど敗北する予定である(程度は不明)』といった構想も後書きで明かされており、これらの発言から見ても、原理主義的には今後の展開に注意が必要でしょう。
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